オールオン4とは？メリット・デメリットと施術の流れを解説
2024年12月27日
- オールオン4とは？オールオン4（All-on-4）は、インプラント治療の一種で、全ての歯を失った患者さんに対して行われる最先端の治療方法です。この治療法では、4本のインプラントを使って、上顎または下顎に人工の歯を支える構造を作り上げます。これにより、入れ歯のような取り外し式の義歯ではなく、固定された人工歯を長期間使用することができるため、自然な噛み心地や見た目を実現します。●オールオン4のメリットオールオン4には多くのメリットがあります。まず、従来のインプラント治療に比べて、インプラントの本数が少ないため、手術の負担が軽減されます。通常、インプラント治療では上顎や下顎に6本以上のインプラントを埋め込む必要がありますが、オールオン4では4本のみで済むため、患者さんにとって身体的・経済的な負担が減ります。また、手術後の回復も比較的早いのが特徴です。術後すぐに仮歯を装着できるため、治療後の見た目に不安を感じることなく過ごせます。さらに、オールオン4は骨の量が少ない患者さんにも適応可能で、骨造成が必要ないケースもあります。●オールオン4のデメリットもちろん、オールオン4にもデメリットはあります。最大のデメリットは、手術が必要であることです。どんな手術にもリスクが伴いますし、術後の痛みや腫れが発生する場合もあります。また、インプラントの長期的な安定性には、患者さん自身の口腔ケアや定期的なメンテナンスが必要です。さらに、オールオン4の価格は、一般的な入れ歯やブリッジよりも高額です。医療保険が適用されないため、全額自己負担となる場合がほとんどです。しかし、長期的には耐久性の高い治療法であるため、コストパフォーマンスに優れているとも言えます。●オールオン4の施術の流れオールオン4の治療は、基本的に以下の流れで行われます。1.カウンセリングと診断最初に、歯科医師による詳細な診察が行われ、患者さんの口腔内の状態や健康状態をチェックします。その後、インプラントを埋め込む位置や角度を決定します。2.手術麻酔を行い、4本のインプラントを顎の骨に埋め込む手術が行われます。手術時間は1時間程度で、局所麻酔が使われるため、痛みを感じることはほとんどありません。3.仮歯の装着インプラントが埋め込まれた後、仮歯を取り付けます。これにより、患者さんは手術後すぐに機能的に歯を使うことができます。4.アフターケア手術後は、定期的に歯科医院でチェックを受け、インプラントの状態や口腔内のケアを行います。●まとめオールオン4は、全ての歯を失った方にとって、非常に有効な治療方法です。手術によるリスクはありますが、メリットも多く、特に生活の質が大きく向上します。費用が高額であることは事実ですが、長期的な視点で見れば、非常に優れたコストパフォーマンスを提供する治療法です。興味がある方は、専門の歯科医師に相談し、自分に合った治療方法を選択することをお勧めします。